青ブタというアニメをご存知でしょうか?
『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』の略称です。
高校生のクラスメイト達が思春期症候群という病と闘って乗り越えていくお話です。
僕は会社の人から、

と言われて、調べてみたら萌え系でなく青春アニメのようです。
その日から数えて3日後に13話まで全話みてしまいました笑
青ブタは確かに可愛い子とかが多いですが、その本質は自信をどう持つのか?だと僕は思いました。
[box04 title="青ブタの本質"]思春期の子供など不安定な人達がどうやって自分に自信を持つようになっていくか?が絵柄も可愛らしく描かれている。[/box04]
青ブタのストーリーを追いながら、それぞれの少女達が持つ葛藤と実生活で生じる悩みとを織り交ぜながら、その解決策を探って行きましょう!
青豚のアニメが作られた理由
青ブタは藤沢を舞台(聖地)とする青春アニメです。
青春アニメのカテゴリーは色々と制作がされていて、どれも面白いアニメが多いですよね。
その中で青ブタは、自己肯定感を持つということをテーマに作成されたと考えています。
2018年の秋アニメだったので、僕は見逃していたようです。
見終わった感想を同僚に伝えました。
会話の一つ一つが優しい表現が使われていますよね。
それもそのはずで、まるでカウンセラーをヒロイン達が主人公から受けているような感じでして、次のようなテーマに触れています。
順に追って行きますね。
- 消えてしまいたいと願うヒロイン
- ずっと今が続けば良いと願うヒロイン
- したい!したくない!2つの心の葛藤を持つヒロイン
- 違いを羨む2人のヒロイン
- 記憶を消したいという願いのヒロイン
- 自己肯定感が低い主人公

とも追加で言われたので、今年の夏の映画は当たり映画が多そうな年になりそうです。
ちなみに青ブタの作画は全体的に綺麗です。
それもそのはずで、『さくら荘のペットな彼女』の鴨志田一とも関連がある作品であるからだそうで、なるほどこりゃあ良作画な訳だ。
青豚の桜島麻衣:思春期症候群『姿が見えない少女』
梓川咲太という主人公は、ヒロインの桜島麻衣と図書館で出会います。
彼女はなんとバニーガールの格好でした。
当然、ビックリする主人公。
でも、彼女はこう答えます。
「誰も私の姿が見えないの」
その後、主人公は彼女が周囲に見えていないことを知ることになります。
時間が経過し、眠ってしまうと彼女のことを忘れてしまうことに気づきました。
梓川咲太は桜島麻衣を忘れまいと寝ずに頑張りますが、彼女の睡眠薬によって記憶は消失しました。
しかし、彼女に恋をしていた彼は校庭のど真ん中で告白をしました!
思いの強さが彼女を消す理由に優ったため、彼女は周囲に認識され始め、ことは解決されました。
自分なんて価値がない人間だから、見えなくなってしまったらいいんだ!
と思っていると、本当に見えなくなってしまいました。
実社会では、勉強の能力や仕事などの能力に疑いがかかると、まず自分自身で殻に閉じこもろうとしてしまいます。
そうしたら、世間からも存在がなかったものとして認識されてしまう・・・。
これは事実でしょうね。
世間で輝いて活躍をするために、自信を持つことが大切なのですね。
世間からの消失は自信を持つことを意識すると解決が始まる!
では、具体的に自信を持つとはどのようにしていけば良いのでしょうか?
青豚の古賀朋絵:思春期症候群『今しか見えないヒロイン』
梓川咲太は後輩の古賀朋絵とひょんなことから知り合います。
朋絵は周囲から浮くことを恐る性格で、スマホは絶対に手離さないようなヒロインです。
お陰で得意なことはスマホの早撃ちだとか。
クラスで付き合っている相手がいる!という流れになってしまい戸惑う朋絵は、
先輩(梓川)と付き合っている設定にしませんか?
と相談を持ちかけます。
ここら辺は『ニセコイ』と似ていますね。
梓川は付き合っている桜島麻衣にOKの許可をもらい、協力をすることになりました。
途中、朋絵を好きな別の男子(朋絵は苦手に思っている)から迷惑そうで戸惑う朋絵を、
梓川は駅前で救いました。←フラグを立てたのですね。
そこで朋絵は梓川との恋人のフリがずっと続けばいいのに・・・と思ってしまいます。
思春期症候群が発動し、今という今日がずっと繰り返される事態になりました。
エンドレスエイトですね。僕は飛ばさずに見ましたよ。
梓川の友人(女子)は、ラプラスの悪魔がいる!と言います。
悪魔を納得させないと明日は来ないと。
実際、ラプラスの悪魔は朋絵でした。
朋絵がずっと過ごしたい1日とは、梓川とのデートで最後に朋絵が梓川を振って終わるというシナリオです。
これがずっと繰り返されるのですね笑
梓川は解決策に気づき、無事に明日を取り戻しました。
しかし、その解決策は朋絵にとっては辛いものでした。
何故なら、最後に朋絵は告白をする形になり、彼に振られてしまったからです。
居心地の良い場所・変わらない場所にずっといたいと思ってしまう。
変化を恐れて前に進めなくなってしまう。
と思っていると、本当に明日が来なくなりました。
あなたには明日が来ていますか?
現状維持は後退を意味すると僕は強く思っています。
それは数検1級の記事と漢検1級もそうだし、筋トレでもそうです。
つまり、少しでも前に進めないと人は未来を手にすることができないのです。
つまり、時間がその人に流れないってことです。
つまり、その人は今、この瞬間に生きているって言えるのでしょうか?
僕はこのように考えます。
逆に考えると、前に進もうという気持ちが今の縛りから己を解き放つ鍵になるのですね。
前に少しでも進もうとする気持ちが自信をつけさせ、未来を手にすることができる!
では、前に進もうという気持ちはどのような感情でも良いのでしょうか?
青豚の双葉理央:思春期症候群『感情の分離』
双葉理央は、梓川の周辺に起きる思春期症候群について、彼に助言をしてきた人物です。
今度は彼女がヒロインになります。

さて、彼女は優秀故に、別の衝動も秘めていたようです。
それは自分を過激に表現したいという欲と、咲太の友人への恋心の欲です。
ある双葉理央は、冷静に状況を分析しているが、
別の双葉理央は、積極的に自分を表現していくべきだ。
という考えのもと、彼女が2人に分離してしまったのです。
咲太は、今回は自力で解決策を見つけるのです。それは彼女2人の思いを同時に遂げさせることで、一人に戻るのではないか?との思考です。
ここら辺は、精神医学的にも深いお話だと思うのですが、そう思いませんか?
積極的な双葉理央に対しては彼女の想い人を連れてきて告白をさせて振らせる、
そして冷静な双葉理央に対しては、その別の彼女が思いを遂げられた事実を観測して消滅をしたという結末です。
青ブタを見てきて、この消滅のシーンが最も寂しい気持ちになりました。
電話をしている彼女が一瞬にして消えるのですから、見ているこちらも消えそうになりましたよw
心に相反する2つの気持ちが生まれて人格が分離してしまう。
それは言い過ぎかもしれないが、実社会で問題行動を起こしたりしてしまう。
今までのヒロインの中ではより、リアル路線な感じがしました。
僕たちはこのような時に、当事者だったらどうするのでしょうか?
まずは観測者だった場合を考えます。
この場合、相反する2つの気持ちに対して、思いを成し遂げられるような行動を取ると良さそうですね。
当事者の方は、どちらの人格かを選ぶのではなく、どちらの良い方を併せ持ったと解釈をするのが、寂しくない結果になると僕は考えます。
心に反する感情を持った人が前に進むためには2つの方向からの働きかけが同時になされる必要がある。
- 傍観者が、両方の気持ちに対して救う行動を示し、
- 当事者は、両方の良い部分に合わさっていくイメージを持ち自信へと繋がっていく。
この場合も、自信を持つとは?という問題点に絡んできましたね。
じゃあ、別の人間に入れ替わってしまったら、どうしますか?が次です。
青豚の豊浜のどか:思春期症候群『嫉妬心』
豊浜のどかは桜島麻衣の義理の妹です。
何をやってもうまくいく姉の桜島麻衣に憧れると同時に、嫉妬心も持っている彼女は、
突然、姉と心が入れ替わってしまいました。
豊浜のどかも高校生アイドルですが、なかなか人気に火がつかずに悩んでいる状況です。
アニメ的にもツリ目なので、キツイ性格かな?と思いましたが的中で、本作品の中で咲太に恋愛的な好意を寄せていません。
彼女の中にいるのは姉の存在です。
- 歌うと誰からも注目され、
- 母親からも期待され、
- 同級生からも人気がある
このような彼女に嫉妬するな!というのが無理があります。
彼女はついにその心中を姉に打ち明けると、
私もあなたが嫌いだわ!
と言い放ち軋轢も深まるばかり・・・。
しまいには、妹の姿をした姉は成功し、姉の姿をした妹は失敗するという惨状で、お互いにギスギス感は増すばかり。
そんな中、双葉理央からのアドバイスにより、咲太は作戦を思いつきます。
それは、2人の本心を言い合える環境づくりです。
結果、姉も周囲からの期待がプレッシャーで耐えられない時があった。と心中を打ち明けて無事問題は解決しました。
どちらか一方の人間が他者に羨望や嫉妬の感情があっても、
人間、誰しもが悩みを抱えているという事実を受け入れられないと、
周囲との関係性が悪化してしまう。
青ブタのヒロインは回が増すごとに思春期症候群の症状が酷くなっている気がします。
今回は、より複雑な人間関係を持ち出して、アニメを通じてこんな解決策があるよ!と僕たち視聴者に提案しているように感じます。
他者に嫉妬した場合は、次のように考えると健全な人間関係が築ける。
- 誰もが悩みを抱えている事実を受け入れ、
- 嫉妬する相手をきちんとみる努力を行い、
- それをきちんと口で伝えてあげる。
その結果、両者とも自信をつけることが出来ます。
今回は、両方が自信を持つ結果になりました。深い内容です。
青豚の梓川かえで:思春期症候群『記憶の拒否』
本作の人気ヒロインの梓川かえでが物語の佳境でヒロイン化します。
彼女は過去に受けたSNSのいじめが原因で記憶を無くしてしまいました。
以後は、まっさらな状態で梓川家に主人公の妹として暮らしています。
主人公は、梓川かえでの記憶が戻るように第一話から尽力していました。
しかし、記憶が戻りそうだと医者に言われた時に戸惑うのです。
どっちが本当の妹なのか?
以前の社交的な妹か、今のブラコンの妹か?究極の選択ですよこれは。
実際、妹は記憶を取り戻し、ブラコン状態の妹の記憶がなくなってしまったので、
主人公は心を壊します。
妹はそのような兄を見てなんとか出来ないかを模索します。
しかし、記憶は元には戻りませんでした。
ブラコン状態の時に、今度動物園にまた行こ!という約束が果たされない・・・。
これは見ていて辛かったです。主人公は雨の中で号泣していました。
青ブタのアニメは登場人物に感情移入しちゃって見ていて心が動かされる時が結構あります。つまり、本当によく出来ているなと感心させられます。
妹は、兄に対して、口では恥ずかしくて伝えられないものの、記憶喪失状態の時のノートを見返して動物園のチケットを握りしめて兄を見ているシーンが、妹編の結末です。
どちらかと言うと、妹編の攻略ヒロインは兄貴だったと言うオチです。
口で伝えられない時に、何もしないでいると気持ちのすれ違いが起こって、根本的な部分で修復不可能な人間関係になってしまう。
もう絶好な!的なことって人生にありませんでしたか?
僕はありました。とても後悔しています。
青ブタは高校生や大学生こそ見るべきアニメだと痛感します。ぜひ見て下さい。
相手に口で伝えられなくても、相手を思っているよという気持ちを伝わるように表現できれば、関係が悪化していても徐々に回復に向かうでしょう。
今回は、兄が、自分のせいで妹を不幸にした!と思い込んでしまったために、自信がなくなってしまったのです。
しかし、妹の感謝の気持ちが伝わり兄の自信は取り戻せたのです。
しかし、兄が持ち直したのは妹の存在だけではありません。
青豚の梓川咲太:思春期症候群『理想の少女と言う幻想』
青ブタの真のヒロインは兄貴でした。
第一話冒頭から初恋の少女として登場していた牧之原翔子と言う少女。
咲太は時々、彼女の導きによって人生を乗り越えてきました。
物語では、彼女は幻想だ!と色んなヒロインが言っています。
ここで最後の議論があります。
自信をつけるために理想を出して良いものか。
これは条件次第ではYESになったりNOになったりします。
脱洗脳で有名な苫米地さんも次の本で似たような主張を詳しく述べています。
自信をつけるために理想を持ち出すのは有効だが注意も必要です。
- 理想の相手を持ち出すのは、意欲もますのでOK
- 理想の自分を持ち出すのは、現状との差に絶望するのでNG
今回は、牧之原翔子と言う謎のお姉さんが、理想と言うことでした。
青豚:自信をつける方法まとめ
青ブタのストーリーを追いながら自信をつける方法を探ってきました。
ここでまとめます。
世間で輝いて活躍をするために、自信を持つことが大切なのです。前に少しでも進もうとする気持ちが自信をつけさせ、未来を手にすることができます。
心に反する感情を持った人が前に進むためには2つの方向からの働きかけが同時になされる必要があります。
- 傍観者が、両方の気持ちに対して救う行動を示し、
- 当事者は、両方の良い部分に合わさっていくイメージを持ち自信へと繋がっていく。
他者に嫉妬した場合は、次のように考えると健全な人間関係が築けます。
- 誰もが悩みを抱えている事実を受け入れ、
- 嫉妬する相手をきちんとみる努力を行い、
- それをきちんと口で伝えてあげる。
相手に口で伝えられなくても、相手を思っているよという気持ちを伝わるように表現できれば、関係が悪化していても徐々に回復に向かうでしょう。
最後に、自信をつけるために理想を持ち出すのは有効だが注意も必要です。
- 理想の相手を持ち出すのは、意欲もますのでOK
- 理想の自分を持ち出すのは、現状との差に絶望するのでNG
作者がすごいな!と思ったのが、翔子さんの力だけでなく、兄を苦しめた妹が最後に兄を救ったストーリーです。
このような心温まるアニメが見られるのは本当に良い時代です。
自信をつけたいあなたは、是非とも第一話からご覧になって下さいね!
お読みいただき、ありがとうございます。