皆さん、ウルトラマンにどのようなイメージを持たれていますか?
「怪獣が出てきて人間がウルトラマンに返信して怪獣を倒す」ことの繰り返しだろう。
大方このような感覚だと思います。
確かに大半のウルトラマンシリーズはこのような感覚だと思いますが、とある3作品のウルトラマンは一味違います。
まるで道徳の授業を受けているような感覚になるほど、人生訓や現代社会が抱える闇などが描かれていて関心させられます。
何と言っても最もウルトラマンをおすすめする理由は、勉強や筋トレなどのやる気がめちゃくちゃ上がるからです。ではご紹介して参ります。
ウルトラマンティガ〜人は光になれる!
僕が小学生の頃に、ウルトラマンティガと出会いました。
当時のテレビのCMで本格的なウルトラマンが放送されると頻繁に耳にしていて、学校の友達と「楽しみだね!」と首を長くして待っていた記憶が蘇ります。
また、小学校の運動会でV6の『WAになっておどろう』の曲で小4の出し物のフラフープのダンスを披露したためか、主人公の長野博(劇中ではダイゴ)にも期待していました。
ウルトラマンティガの物語は全体的に大人向きで、随所随所に「大人らしい」演出があったため、小学生ながらドキッとしたこともありました。(ヒロインのレナの「ダイゴ、来て」と無言で言うシーンなど。)
シナリオも全般的にシリアスですが、ギャグ回も盛り込まれており、子供が見ても大人が見ても飽きさせないストーリー構成になっています。
音楽〜ウルトラマンティガを名作にした1つの理由
ウルトラマンティガが1番面白い!と言われている理由の1つに音楽の良さが際立っている理由も大きいと思います。
主題歌はV6が歌う『TAKE ME HIGHER』と言う曲です。
この曲は学校で流行りましたね笑
小学生だからtake me higherと言う意味は解らなかったのですが、歌のリズムやメロディーが格好よくて口ずさんでいました。
また、作中に流れる『遠き叫び声の彼方へ』と言う曲でウルトラマンティガの虜になりました。この曲はいわゆる神回と呼ばれる作中の印象的なシーンで流れてくるイメージが強いです。
では、名作回を追いながらストーリーの概略を紹介します。
ウルトラマンティガのストーリー
時は2007年(放送時は90年代の最後)科学が進歩する中で、古代のピラミッドから巨人の石像が発見されました。
と同時に古代怪獣が出現、調査に出かけたGUTSのダイゴ隊員は事故に遭い朦朧とする意識の中でウルトラマンティガの光を授かります。
以後、彼は自分はウルトラマンティガであると言う事実を隠しながら世の中を守ることになります。
作中に登場する怪獣の中で人間がもたらした公害などの科学の影響を受けて現れてしまった怪獣に「クリッター」と言う生命体がいます。
クリッターは電磁波の影響で現れてしまった怪獣なのです。
はじめに現れたクリッターはガゾートと言う怪獣です。
電磁波の影響が怪獣に影響を及ぼしているとした隊員たちは、対話による解決法を怪獣と試みます。
科学に詳しいホリイ隊員は独自で作成した怪獣の言葉を人間の言葉に翻訳する機械を持ち出して対話による交渉に望みます。
(で、この時の戦いの舞台が南大沢で、首都大が破壊されていて、リアルだなーと今見てると思います)
しかし、怪獣の精神レベルは幼い子供で、「友達が欲しい友達はご馳走など」という短絡的な思考を持っていたためホリイとの交渉は決裂、武力衝突による解決法になってしまいました。
ここでウルトラマンティガはスカイタイプに変身してガゾートを撃破します。
ウルトラマンがタイプチェンジするのは当時は斬新だったようで多くの子供達が惹かれたことでしょう。
次に現れたクリッターはガゾート2というガゾートの進化系です。
電磁波の影響が強まったためか以前よりもパワーが増しているようです。
この回は純粋な恋愛回になっています。
ダイゴと並んで墜落コンビであるシンジョウ隊員の妹のマユミの恋人タクマ(ライダー乗りの本人の出演らしいです。すごいですよね。)との結婚直前のお話です。
タクマはマユミのいる日本に飛行機で帰国中に乗っていた飛行機が謎の黒い雲に覆われて墜落してしまいました。
雲の正体は大量のクリッターでした。
ガゾート2は電磁波の特定源である発電所を破壊しようと上陸し、侵攻を始めます。
そこには気を失って倒れたマユミもいました。ガゾート2の放つ攻撃は強く隊員達は窮地に追い込まれます。そこに突然、霧の中から黒いバイクが現れました。
彼はガゾート2をひきつけるための囮になりといい、疾走を始めます。
彼は死んだはずなので幻の疾走となったわけです。気が付いたマユミはタクマの亡霊と再開し号泣しました。
一方でダイゴはウルトラマンティガとなってガゾート2を撃破しました。
クリッターの進撃は終わりませんでした。ストーリーの終盤に差し掛かった頃、火山の火口から怪獣が出現しました。
その名は甲獣ジョバリエ、名前の通り非常に防御力が高い怪獣です。ジョバリエは火口から動かずに頭だけ出して何かを訴えているようでした。
そのようなジョバリエの態度を目の当たりにした隊員達は「なぜ怪獣は出てくるのか?それは人間が原因なのではないか?」という議論を開始しました。
しかし、若いヤズミ隊員(当時のジャニーズジュニアようです。)は議論をすり替えてしまい「GUTSは武装し強くなるべきです!」との強気の発言をして孤立してしまいます。
その中でジョバリエが暴れ出し、現場に急行したヤズミ隊員は初めての実地の悲惨さを見て怯えてしまいます。
彼はもともとオペレーターだったため戦場に出向いたことはなかったのです。彼はマユミに介護を受けました。
そこで彼は年下である彼女に隊員達からハブられたと愚痴をこぼします。ヤズミは「死んだって構わない。それが僕たちの使命だから」と意見します。そこでマユミはヤズミの子供っぽさに呆れて、「大切な人っているの?死んだらもう会えないんだよ」と諭します。
外ではジョバリエがさらに暴れ出しました。そんな最中にダイゴは「ティガよ、なぜ戦う。ティガー!!」と叫びながら返信しました。
同様に、ヤズミはジョバリエを見ながら「死ぬのが、死ぬのが、怖くないわけないだろー!!」と叫びながら特攻を仕掛けます。
正直、ここは胸熱でした。胸が熱くなって涙が出そうになるとはこのようなことなのですね。
戦いが終わり、介護のシーツを掃除していたマユミの落し物を笑顔で拾って手渡すヤズミ隊員のカットでこの回は終了という神具合ですよ皆さん笑

宇宙人であるキリエル人は邪神ガタノゾーアによる破滅を防ぐために私達に協力しろ!という今でいう宗教じみた洗脳を人類に仕掛けます。
キリエル人はその集合体であるキリエロイドとなってウルトラマンティガに戦いを挑んできました。1度は倒されたものの2度目の復活の際に、ウルトラマンティガは戦いに破れます。
その背後にはウルトラマンティガを悪とする人々のブーイングが背景にありました。しかし、イルマ隊長(女性隊長はティガだけかもしれません)のパソコンが得意な息子は、「ティガは悪じゃない!」と情報を拡散して人々の心の光を取り戻そうと人力します。
ウルトラマンティガは光で再生できる!と理解した隊員たちは街の人々に光をウルトラマンティガに照射するようお願いをして回ります。その願いが通じたためか、人々が「ティガー!頑張って!」と応援する中、彼は立ち上がって宿敵キリエロイドの撃破に成功しました。
ここの戦いの前のダイゴとレナのやりとりが秀逸なので紹介します。
レナ「傷の手当してあげられなかったね。」
ダイゴ「うん。」
レナ「終わったらデートしよ。」(負けフラグ)
ダイゴ「うん。」
そして、イルマ隊長が運転するレナが乗った車は走り出し、その背後でダイゴは変身します。
その夜景が綺麗なことに当時は感動しました。そして一度は倒されて光が消えたウルトラマンティガは人々から心の光を受け取って立ち上がって悪魔のキリエルを倒します。

この回はウルトラマンティガの折り返し地点となっています。
そして、物語は終盤に近づきます。最終回前の3話は神回しかなく怒涛の展開を繰り広げます。
本作のラスボスであるガタノゾーア(ティガはクトゥルフ神話を元にして作られているようです。アニメでは這い寄る混沌のニャル子さんですね笑!)彼の尖兵であるゾイガーが世界各地の人類に差し向けられます。
その最初の1体を撃破するためダイゴとレナは戦闘機で追っていきます。ゾイガーは飛行タイプの古代怪獣のため高度を上昇してまででも追う必要があったのです。操縦しているレナに対してダイゴはこう言います。
ダイゴ「なんだよ・・・なんか言えよ」
レナ「どうして、どうしていつも一人なのよ」
ダイゴ「え?」
レナ「どうしていつも一人で抱え込んじゃうのよ」
ダイゴ「・・・」
レナ「ウルトラマンは一人で戦わなくちゃいけない義務でもあるわけ?」
ダイゴ「義務とかじゃないよ、俺が守りたいから戦っているだけだよ」
レナ「私、後ろ見えない・・・だから・・・いいよ」
ダイゴ「光になれるさ、レナだって」
そういって彼は戦闘機『スノーホワイト』を抱えてレナはゾイガーの撃墜に成功!ウルトラマンティガにスノーホワイトが抱きかかえられながら地上に降り立つという武者震いがするような展開に胸熱ですよ。
そして、ゾイガーが撃破されたあといよいよラスボスが海から出現します。
この時の怖さが凄かったです。彼の放つ負の黒い毒の気体が海上のGUTSの基地まで侵攻を始めます。そこで全隊員にウルトラマンティガの正体がバレます。そして、最終決戦の行方は・・・
これはネタバレになるため控えますね!
ウルトラマンティガの放送が終わってしまった後にすぐに次のウルトラマンが放送されました。自作は雰囲気がガラッと変わって面白い作品でした。
ウルトラマンダイナ〜がむしゃらに頑張ることが大切
ウルトラマンティガが夜の戦闘が似合うウルトラマンだとしたら、ウルトラマンダイナは夕焼けが似合うウルトラマンになります。
前作の世界観を引き継いだ本作は見事にその引き継ぎを成功に導きました。ウルトラマンダイナの一番の魅力は主人公のアスカの性格です。
前作のダイゴは悩み抜いて結論を出す爽やかな好青年だということに対し、アスカは直感で物事を決めて素直に前に進んでいくという熱血漢である対比があげられます。
本作は熱いです。主題歌から熱いです笑
そして、ヒロインが2人いることも本作の面白い特徴です。
一人は冷静なリョウ
もう人は純粋なマイ
ウルトラマンダイナの面白い点はどっちのヒロインが選ばれるか?もあると思います。
当時はアスカどっち好きなんだろう?と思って見ていましたが、今見ると明らかに・・・。
そして、本作が神作品だと言われる最大の理由が、まさかの結末です。そこに至るまでのシナリオが神がかっているように感じます。
まさかの結末への至り方
僕が上手いなぁと思うのは次の点です。
- ダイナという名前の意味
- ヒーロー失格のセリフ
- 父親を追うアスカ
- 最後のセリフ「とどけぇー!!!」
順に説明していきますね。
まずダイナという名前はマイが名付けます。その理由をアスカが知るときは最終決戦の際への彼への告白の時というのが切ないですね。
アスカ「マイ、サンキュウな!ダイナってかっこいい名前つけてくれて」
マイ「ダイナミックのダイナだよ、ダイナマイトのダイナだよ、そして大好きのダイナ!」
このセリフは今でも脳内再生されるほど覚えています。こんな告白されたら男冥利に尽きるでしょうね(はい見事な負けフラグでしたね)
そして、本作が他の作品と違う点は、アスカのこのセリフにつきます。

ここに至った過程が美しすぎるので紹介しますね。
ラスボス:グランスフィア(ブラックホールが怪獣になった奴です)の尖兵である知恵が働く怪獣ネオガイガレードがウルトラマンダイナにやられる寸前にリョウが乗った飛行機を人質にとってGUTS隊員の波動攻撃ができないように仕向けます。
リョウは「私に構わず打ちなさい!」と言いますが隊員たちは決断を渋ります。そこでウルトラマンダイナがアスカの声で喋りながら怪獣に突っ込んで行きます。
隊員たち「アスカ!」
アスカ「リョウ!行くぜ!」
リョウ「アスカ!」
アスカ「俺は・・・俺は君だけを守りたい!」
リョウの飛行機を奪還し怪獣は無事に撃破されましたが、アスカは瀕死の状態で飛行機内のリョウの前に変身を解いて現れます。
リョウ「・・・」
アスカ「へっ無事に戻ったぜ!」
リョウ「君だけを守りたいなんてヒーローの言うセリフじゃないわ」
アスカ「そうかもな、でも俺は俺だから!」

このセリフが飛行中に死んだ父親の後を彼なりに追う姿にも通じます。いつまで経っても父親に追いつけない彼は時々自信を失いかけますが、その状態のままラスボス戦に突入してしまいます。
無敵と思われたラスボスの弱点を会議で説明したアスカは、その言い方から正体がバレます。
隊長「お前はバカで目立ちたがり屋で単細胞やろうだ!」
隊員たち「・・・」
隊長「そんなお前が隠していた。自分がダイナだってことを」
アスカ「俺、目立ちたがり屋の前に照れ屋なんすよ!」
このやりとりが大好きです。その役者さんが今の羞恥心メンバーですからねー笑
感慨深いですね。
ラスボスの弱点は中心核に攻撃を打ち込むことですが、どうやったら中心核が開くのがわからなかったのですが、GUTS隊員の波動砲を打ち込むとコアが開くことがわかったため、ウルトラマンダイナがラスボス本体にビームを放ち勝利!と言うシナリオの作戦を立てました。
ウルトラマンダイナは射程圏内ギリギリまで向かいスタンバイ!隊員が波動砲を放ち、いよいよウルトラマンダイナは渾身の力を込めて必殺技を打ち込みます。
アスカ「とどけぇー!!!」
ここで少年の頃に父親と遊んだ野球のシーンが出てくるのが感動ポイントです。
しかし、ラスボスはブラックホールそのもののため、消滅時に強大な重力が生じます。ウルトラマンダイナは必死で重力から逃れようとしますが、残念ながら飲み込まれてしまいました。
絶対にここでトラウマになった子供達多いですよ。だって本作のテーマが無邪気な明るさのようなものだったのに結末が敗北と言うってないよ・・・
と思っていました。
しかし、アスカは光に包まれた空間にいて目の前には父親の乗った飛行機がいました。ついに彼は父に追いついたのです。
アスカ「親父・・・」
彼は優しい表情で前に進もうとアスカに語りかけ、二人は飛行機に乗りながら一緒に光の方向へ飛んでいくと言うラストで締めです。
ここまでやってくれて始めてあの重力に飲まれる意味があったと言うことがわかります。
本作の謎解きの1つに父親は死んだとなっているが、彼の飛行機はどこに消えたのか?と言う疑問が解消されたわけですから。アスカにとってはハッピーエンドだろうと僕は大人になって見返して(一昨日です笑)ようやく理解できました。
ウルトラマンティガが夜の、ウルトラマンダイナが夕焼けのウルトラマンだとしたら、地球そのものの昼が日会うウルトラマンってあったっけ?となりますよね。
ありますよ。それが自作の最高傑作のウルトラマンです。
ウルトラマンガイア〜2人の理系の天才が変身する!
僕は当時、ウルトラマンダイナの結末にショックを受けて、自作のガイアを見ることはなかったのです。
しかし最近になって羽生結弦選手がインタビューでウルトラマンガイアに影響を受けたと言う話を聞いて気にはなっていたんです。
そこでネットでウルトラマンガイアのエンディングを聞いてから、その歌詞とメロディーに格好よさとは違う哀愁を感じて視聴を決めました。
実は昨日の朝に見終わって感動の中で会社に出勤したことは秘密です笑
お前は暇なのか!とツッコミを受けそうですが、大丈夫です。仕事もちゃんと(効率的に)してますから!笑
本作は2人のウルトラマンが登場します。調べると当時の子供達にとっては大歓喜状態だったらしいですね。
見なかったことを後悔しています。総合的に見て、僕が一番好きなウルトラマンになっています。ストーリーはおそらく本記事で紹介しているシリーズ中でダントツに難しいです。
前半はウルトラマンガイア(我夢)とウルトラマンアグル(藤宮)との戦いがメインです。後半は根源的破滅招来体との戦いがメインになります。
こう書くとアッサリしていますが、ストーリーで捨て回がないのが本作の特徴です。
大人が見ても難しい!難解なストーリー展開
大学で研究中の高山我夢は加速の実験中に加速が高まった状態でウルトラマンの精神に触れます。
彼は世界の天才集団アルケミースターズのメンバーでした。今でいうメンサみたいなもの?あと彼の実験は恐らく素粒子の実験だと思います。

その粒子を抽出した彼はウルトラマンガイアになれる仕組みを自分で作ります。大学生がウルトラマンに変身っていう設定大好きです笑
彼は地球の平和維持団体、XIGへの入隊を無理やり希望します。
そこは天空に浮かぶ巨大戦艦です。彼の頭脳を買ってコマンダーは入隊を許可します。この舞台は参謀>コマンダー>隊長という順で偉さが違います。
また、XIGには3人編成の舞台がいくつか構成されている点でユニークですね。玩具の売り上げにも貢献したことでしょう。
さて、本作でのXIGの存在意義は、人類は近い将来に根源的破滅招来体の襲来によって破滅するという予言があることによります。
それは藤宮博也(のちのウルトラマンアグルに変身する完璧イケメンである)率いる研究者達がクリシスという人工知能を用いて出した結論です。
つまり、物語はどうやって根源的破滅招来体から地球を守るか?に集約されるわけです。前2作が宇宙を背景にしたことに対して本作は地球に限定した点が面白いです。
さて、2人のウルトラマンは対立してしまいます。我夢は地球そのものを救いたい!
藤宮は、地球を救いたいが人類はどうなっても良い!という主張からです。
藤宮の偏った主張には理由があります。クリシスに地球の滅亡を防ぐ要因を突き止めようと、条件の中に「人類」というワードを取り除くと滅亡が防げるという結論が導き出されたためです。
実はこれはメンバーに裏切り者がいたために生じた仕組まれた結論で彼はそれに踊らされてストーリー前半までウルトラマンガイアと対立してしまいます。
本作は対比構造が目立っています。
- 宇宙と地球
- ガイアとアグル
- 一般市民とマスコミの権力
- ウルトラマンの正体を知るものと知らないもの
- 味方の怪獣と敵の怪獣
2人のウルトラマンには二人のヒロインがつきます。そのためストーリに華を添えられます。アグル側のヒロインはマスコミのアナウンサーという設定です。
このアナウンサーが恐らく本ヒロインです。化粧を常に行い自分に自信が持てない性格をアグルとの出会いによって克服していく側面もあります。アグルは人類を邪魔と思っているため、それを阻止しようとするガイアと第26話で決戦となります。
結果は引き分けですが、2人の激突から生じたワームホールから根源的破滅招来体が地球にやってきます。
それも仕組まれていた罠だったのですが(だから本当によく出来ているお話です)藤宮は自分のしてきたことが意味がなかったと唖然とし変身する資格である光を我夢に託し姿をくらまします。そこで前半が終了です。
このようなイケメンなルックスですから女性ファンからアグル復活の希望が多かったらしく、ストーリーを変更してのちにアグル復活となってらしいですね。
前半のエンディングテーマはSPEED?!と思われる曲で第一話のエンディングの入りでウルトラマンガイアの世界観に心を掴まれました。
ウルトラマンガイアはエンディングの入りが完璧です。神がかってます。
第一話の入りは、我夢が変身して上空から戸惑いながら着地するところで流れます。これからどうなるんだろう?!という想像が掻き立てられる曲調です。
前半終了パートでは、アグルとアナウンサーの玲子がデート中に我夢に決闘を申し込まれるという形になり、どちらが正義かわからなくなります。
後半では、我夢とヒロインの隊員であるオペレーターの敦子がどうやって惹かれていくかが大人目線では見ものです。敦子は初めは我夢を子供だと嫌っていたため、尚更です。
しかし、この作品の我夢のヒロインって藤宮とコマンダーじゃないのか?というファンが多いことにも納得です笑
まず藤宮はカッコイイのだが時々ヘタレ具合が良いのかも知れません。
コマンダーは序盤で我夢の正体を知ってしまいます。
そして終盤は自らを犠牲にして敵を殲滅させるという主人公ぶりです。この作品は大人達の裏方的な活躍がしっかりと描かれていて、働くことってこういうことかー!と痛感させられる見方も出来ます。
また、運命は変えられる!というテーマも本作には隠されています。
常に死ぬ確率が高い任務を率先して行なおうとする隊員が、その運命を跳ね除ける話しや、他人に心を開けないパイロットの隊員と一般人との恋など、基本的に子供は難しいのでは?!と何度か思いました。
なんと?!地球の怪獣は味方!
本作には地球の怪獣と宇宙からやってくる怪獣がいます。
地球の怪獣は物語前半で藤宮によって強制的に地底から目覚めさせられてしまいます。(彼はこのことを悔いていましたが終盤に報われて良かったですね。)
怪獣にとっては、自分の住処である地球を滅ぼそうとする宇宙怪獣が許せないのでしょう。しかし人間は怪獣というだけで悪と決めつけやっつけようとします。
藤宮にはそういった人間の短絡的思考が悪だと思ったのではないでしょうか?正義と悪ってどっからスポットライトを当てるかで変わるんだよなーと思わせられた瞬間でした。
終盤で怪獣と人間が心を通わせて、ラスボスを撃破するシナリオは全ての謎解きが解明された瞬間で鳥肌モノですよ。
基本的に本作は謎解きがメインだと僕は思うんです。そして、ストーリーは難解ですが魅力的な主人公とヒロイン、マスコミは正義か?!そして心の深い部分に訴えるエンディングや挿入歌で何度か心に響きましたね。
総合的に考えて、今からウルトラマンを観ようかなという方には、全力でウルトラマンガイアをお勧めします!
力は他人を幸せにするために使うもの
3作品を通して共通していることを考えました。
それはウルトラマンのエネルギーの根源は他人を思いやる優しさであり、その力を悪用しようとすれば悪に成り果てる。
しかし、何があっても諦めずに利己的にならずに前に進もうと努力をすれば、どんな苦難も乗り越えられるという点です。
全く初めての方で一気見でお勧めはガイアです。よろしくです!
僕は戦隊モノも好きなので、そちらはまた後日に記事にしようと思っておりますが、ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ・ウルトラマンガイアを通してもう一度、

お読みいただき、ありがとうございます。