漢検

漢検1級に合格するために漢字嫌いの僕が5回目まで諦めずに挑めた理由

漢検1級という言葉がクイズ番組などで認知され始めてきたような今日この頃、世間では漢検1級は超難関だと言われている風潮があるようです。

合格の方法に関しては次の記事に書きました。アクセス数が上がってきていて嬉しいです!

漢検1級の勉強法や難易度や参考書を数検1級合格者が教えます漢検1級に合格するための王道をお伝えします。難易度・分野別の参考書と対策資料の紹介を軸に、どのような勉強をすれば合格するのかを実体験を含めて書きました。...

果たして、漢検1級はそんなに難しいのか?難しいならば、どれくらいか?合格までに何回受験した?諦めなかった秘訣は?などあなたに参考になるように書いていきたいと思います。

漢検1級に受かる前の漢字力は酷いものでした

漢検1級を受けようとどうして思った?と絶対に言われるだろうな・・・と思うくらい僕は漢字に苦手意識を持った子供でした。漢字を勉強として学び始めたのは小学校1年生の漢字ドリルが初めです。

この頃は、漢字が好きでした。漢字が好きというより、知らないことを知るようになる知的な興奮を得ていたと思います。雨という漢字に苦戦したことを鮮明に覚えています。この時のドリルは見開き2ページの中に2つの漢字が学べるテキストで、鉛筆で何度も書くようなコーナーがあったり、その漢字の成り立ちが書かれて、説明されていました。それが6年間続きました。つまり、その本で行うインプットは好きだったのでしょうね

しかし、小学校4年生から僕は塾に通い始めるようになりました。中学受験をするためです。僕は塾が嫌いでした。小学校が褒めて育てていただける教育環境ならば、塾はただテストの点数だけで生徒の優劣を判断する冷たい教育環境だと感じていたからです。実際に、僕の周りの児童も言葉遣いが乱雑で、乱暴なことをする人が多く正直、辛かったです。当時はもちろん筋トレもしていないので、身長はそこそこあったもののひょろっとしていたので、全然男らしくもない体型です。僕はいじめとは認識していなかったのですが、客観的に見たら先生からもそういったことをされたような気がします。

そういった環境の中で、僕は漢字が嫌いになりました。というよりも、僕なりに頑張っても成績が伸びないので、諦めていました。諦めの良い子供だったと思います。裏を返すと、自分にできることはどこまでもやろうという姿勢ということですがね。今でも覚えているその塾で扱った漢字学習の参考書は『漢字ガイダンス』という本です。2ページ見開きで30問あり、20点取れるまで帰れないという状況で僕は泣きながら覚えました。そりゃあね〜これでは好きなものも嫌いになりますって。

ここで僕の好き嫌いが別れた瞬間はこれしかありませんね!

  • 好きになったのは自発的に進めていく学習に興味を持ったものの1つが漢字であったという理由
  • 嫌いになったのは他者から評価され自分の自己否定像が漢字から生まれてしまったことに気づいたという理由

このような感じで、僕は何とか第一志望の中学校に入ることができ、中学生活をスタートしました。

しかし中学生で学んだ漢字知識は、下手をすると中学入試で養った漢字の方が多いのでは?と思うくらい僕は漢字に関してほぼ0の勉強時間だったと反省しています。その理由は、中1で受けた漢検5級にギリギリで合格し、中3で受けた(というか勝手に国語の先生に申し込まれた)漢検3級にもギリギリで合格できたというダサい現状でした。

高校でも漢字は全く勉強せず、というか覚えようとせず、漢検2級も取らないまま高校を卒業し大学生になりました。その理由はですね、当時は数学しか勉強したくないという病気にかかっておりまして苦笑、まぁその結果?、数検1級が取れたので結果オーライとしましょう!

数検1級の難易度や参考書や勉強法を漢検1級合格者が教えます数検1級の難易度・過去問という観点からの参考書の紹介を軸に、合格に必要な分野の対策法を書きました。...

しかし就職活動を始めた僕はここで始めて自分のヤバさに気づきました。一般教養の問題の漢字が書けないのです!これはヤバイぞ・・・!

そう思いたった僕は企業が求める漢字力の最低ラインが漢検2級だと知り、これを取らなきゃ多分、大学生としてヤバイなと思い立って漢検2級の勉強を開始しました!

漢検2級に過去問は不要!問題レベルは?勉強法を1級合格者が伝授!漢検2級に合格する方法です。 難易度が高いですが必要な参考書はこの1冊だけです。...

それでですね、1回目は落ちたんですよ笑

もちろん、参考書とかは自己流で買っていたので、なぜ落ちたのか?を初めて自己分析しました。今思うと相当ヤバイ大学生ですが、当時は本当に漢検2級が難しく感じたのです。その結果、当時の僕に足りなかったものは次の2つでした。

  1. 合格に必要な一般的な参考書で勉強していない
  2. 何点取れれば合格できるか調べていない
  3. 絶対に合格できるという自信がなくふにゃふにゃしている!

これはもうね・・・、漢検によらずに試験に受かれない人の典型のような反面教師ですよ笑

それで、上の記事にも書きました通り高橋の問題集を中心に勉強したのですよ。そしたらギリギリで通ったのです。興味深いのが、受かった回の勉強中の気持ちが、小学校の頃に好きで漢字を勉強していた時の気持ちと類似していたことです。

自発的に進んで学習しているものの1つが漢字出会ったという事実は、学習そのものを楽しくさせ、そんな学習をしている自分に好印象を僕が持ったのです。

今でいう己を客観視できたことが漢字の学習に再び火をつけた最大の理由です。読む方が読んだら、幼い大学生だと思うかもしれません。しかし、この事実を裏返すと僕は小学生の頃に客観視が無意識にできていたという事実が残ります。つまり、人は学習に向かう心がけ次第で精神的に大きくも小さくもなるのですね!

漢検1級合格までここから丁度10年!

大学3年生の6月に回に僕は漢検2級に合格しました。漢検2級に合格した時に、僕は嬉しさというよりも、小学生の頃の気持ちを取り戻せた!僕は漢字が嫌いじゃなかったんだ!よかった!という安堵感が優っていました

人間は不思議なもので、突然にそれまでしてこなかったことをしだすものです。僕の場合は漢検2級の合格を境に、自己啓発書を読んで成功パターンを勉強したい!という気持ちに目覚めました。やはり、僕は漢字が苦手じゃない!本当に読める漢字が増えてきたんだ!という時間を本を読むことを通じてアウトプットしたいという意識が芽生えてきた瞬間でした。

そのような知識を吸収したい!という欲求もあり、大学院で東大を目指すことにして、しっかりと勉強量を確保することができたのです。

決戦東大院!死ぬ気で挑めば人生変えられるよ!攻略法はこれだけだよ東大院の難易度や合格した瞬間や必勝法を書きました。 必要な参考書や面接での注意点など必見です!...

そして僕はなんとか(点数は十分だったのですがそれは結果論であって、当時はなんとか入学させていただいたという気持ちで精一杯でした)東大院試に成功することができ、その中の環境で揉まれることになったのです。自分の研究科以外の学生とも話しましたね。意外と僕と同じくらいの語彙力の方がいるなという感覚があり、一応平均的な水準は保てているんだなと一安心をしました。

ここで一つ気づいたことがあったのです。今まではそんなことは微塵にも思っていなかったのですが・・・

  1. 高校で数検1級に受かっている
  2. 東大の院生で成績も良好(院ではかなり勉強したので満足です)
  3. 英単語も院試のTOEFLで身につけたのでまだ英語力は悪いとは言えない

あれ?僕って馬鹿じゃないのかもしれないな!

と小学校の塾でかけられた『お前は馬鹿だ!』という洗脳がようやくこの日に解けたのです。結局、自分にかけられた呪いは自分で解くしかないのです。

この日は僕にとってとても爽やかに感じました。両手を広げて本郷キャンパスを闊歩していた変人は私です。すみません。

とまぁ、話を漢検1級に戻しますね。

3.11地震のデータを用いた修士論文を書き上げて僕は大学院を終えて社会人になりました。そして紆余曲折あって今に至るのですが、社会人をしているといろんな人間に出会うわけです。その中には優秀な人もいて、僕はその人達から刺激を受けていたのです。多分、僕は刺激を受けるのが好きなのだと思います。

そのこともあり、僕は今の会社で6社目なのです笑

少しでも違和感を感じると、自分の気持ち、意思でウルトラマンネクサスの憐のような鳥のように少しでも自分が満足できる場所を!というようにしてきました。

鬱の症状の対処法ですぐに行う1つとは?ネクサス・セラブルから得た教訓鬱になったかも? なんだか元気が出ない。やる気が出ない。無気力かもしれない・・・。 春になってこう言ったことを訴える人が増えてきてい...

ということは、僕は就職試験の合格率は割と高い方で、エントリーシートや面接には謎の自信を持っているのです

その自信を支えるものは、僕の中に眠る向上心から来るエネルギーなのです。それで、仕事の休み時間にふっと考えたのです。

僕の向上心のエネルギーの源って、つまり仕事とは関係なく、僕が心からしてみたいことってなんだろう?

その手がかりのヒントは、高校時代に経験した数検1級の合格時の感情です。

受かった!というよりは、高校で数検1級なんて東大に受かるよりレアだな。東大は毎年3000人くらい合格するけど高校生で数検1級は毎年いないかいても一桁くらいだろう。3000と10では300倍のレアさだな!

と謎に強気なことを思っていたのです。今でこそ東大の知り合いは結構いますから、当時の僕なんて芥子粒のような実力だったとわかるだけに、当時は謎の強気だったというわけです。

しかし、こういった思考をすることもレアだということもまた事実!

僕はこのレアさに注目してみようと思いました。

資格3冠を目指した理由

数検1級に加えて、漢検1級と英検1級も合わせて持っている人って調べたところいないぞ。これは面白くなってきた!

ホリエモンさんも似たようなことを思っていたようで嬉しいです。詳しくはこの本で。

本当にそんな単純な理由から目指していたのです。しかも、中学校と高校時代を自分で振り返っても分かりますが、残念な頭の生徒でも何とか東大院まで辿り着くことができたという事実があるので、ただの単純な暗記作業の漢検1級はまず倒せるだろう。

僕は漢検1級をなめてました。すみません。こっから僕の漢検1級の挑戦が始まったのです。

スポンサーリンク

漢検1級1回目の挑戦(平成28年度第3回検定)

まぁまずは尖兵の漢検準1級でも倒そうかと思って、ガチで挑んだのに、

ま さ か の 敗 退 

これには冷や汗をかきましたね。だって点数が159点という、あと1点ですよ笑!

漢検準1級に過去問は不要!合格率10%に勝つために必要な2冊は!漢検準1級に確実に合格するための方法です。 必要な参考書はたった2冊だけです。 なぜ合格率の割に受かりやすいのか?が分かります。...

この記事の本試験型までしっかりとやり込んで180点に迫る点数で合格しました。

なんだ、やっぱりテンプレの通りだったか。よし漢検1級の本を買おう、全部買おう!

と意気込んで書店で問題を見たんですよ。

とりあえずクソワロタ状態でしたよ。だって1問もわからないレベルで異次元の相手だったからです。その衝撃は数検1級(僕にとっては灼熱の相手)の問題を初めて見た時とは大違いです。あの時は、面白そうだ!倒しがいのある相手だ!と意気揚々としていたのに、漢検1級はもう笑っちゃう難易度に感じました。事実、数検1級との戦闘中は色んな思いが頭をよぎって、メチャメチャ心燃えていましたから。

漢検1級ね。うん。これは、ヤ バ イ わ。

詳しくは本ブログの漢検1級の対策記事(いくつかあるはず)を見ていただければと思うのですが、まずは書店で買った、漢検3略以外の本を完璧にして漢検1級に臨みました。

結果148点で不合格

あと12点という結果になりました。まぁ試験の後の感覚でダメだとわかっていたのであまり落ち込まなかったです。というよりも家に帰ってから漢検3略を注文していましたからね笑

漢検1級2回目の挑戦(平成29年度第1回検定)

しかし僕はこの年は地獄を見ることになるのです。実は平成29年度の漢検1級は史上最強の難易度だったからです。どれくらいヤバイかと言いますと、大体は漢検1級の合格率は10%くらいなんですよ、でもこの年は3回とも5%ですからね。

いやいや、突然、無理ゲーすぎでしょ!!笑

まぁそれは今だから言えることであって、漢検1級は年度第1回検定は難易度が上昇するというジンクスがあるので、かなり準備をしたわけですよ。この時のメインは漢検3略でした。この本は漢検漢字辞典の1ページから最後までの漢検1級漢字を演習形式でアウトプットできる面白い教材です。新宿の紀伊国とかで買えます。

これを完璧にし、試験に臨みました。

結果142点で不合格

あと18点で不合格になりました。まぁこの時はですね、前回受かっておきたかったなー、今回は第1回検定だから激難だったんだろう、きっと次回は簡単になるよ、うん。

と、1級フラグ建築士に成り果てていました。

漢検1級3回目の挑戦(平成29年度第2回検定)

今回は今までの漢検1級の傾向から易化するはずだ。だから国会図書館で手に入れた過去問をしっかり回すことが大事だわ。

などと今思えば最悪な準備をしていたわけですよ笑

なぜなら、今回の検定試験は前回よりも難化していたからです。

これねー、当時の『模擬試験倉庫』さんの記事などで、今回は前回よりも難しいでしょう、的な記事を見た時の僕の顔はきっと、

ムスカもびっくりするくらいのアホヅラをしていたと思うのです。

え、嘘だろ・・・。だって今回第2回目検定じゃんか。

結果、137点でカスリもせずに不合格w

いやね、この時は精神的ダメージ大きかったですよ。

え?これって、まさか一生受かれないパターンじゃね?

とジョジョのパパなりに逆に考えてフラグを立てようと無駄な努力をして性懲りも無く4回目の挑戦へとズルズルと進んで行ったのです。

漢検1級4回目の挑戦(平成29年度第3回検定)

確かに、漢検1級はさ、やっぱ最難関だから、2回続けて史上最悪の難易度更新はあってもいいかな。それくらいないと張り合いがないぜ!

的なことを思いながら、次は第3回検定という安全地帯だけど、一応、

何が起こるかわからない(フラグ)からしっかりと対策をしておこう!と『模擬試験倉庫』さんの模試部分だけを完璧にして挑みました。

え、これって僕の知っている第3回検定ではない

やっちまった!!!

さすがにシリアスになりました。もっと『模擬試験倉庫』さんのブログを隅から隅まで学習しておけば、こんなことには・・・。

漢検1級5回目の挑戦(平成30年度第1回検定)

しかも、このタイミングで次回は第1回検定じゃないか。え、これ以上、難化するの?いや確実にする。

絶対に、次回は史上最難関の難易度になる。僕は確信していました。もうね、確信しまくって例の親父の逆のフラグを立てようと謎の努力をしていました。

僕はジョナサン並みに、ここから大逆転をすべく、真面目なことをするわけです。

  1. 漢検1級は僕が受験し出してから難易度が上がり狂っている
  2. その度に僕は学習教材を増やしてきて失敗した
  3. なぜか?
  4. 1つの問題に当たる時の気持ちが薄れてしまっており、それが記憶力の低下を招いている
  5. では、次回はその逆を行き、学習する内容を1つに絞ろう!
  6. その1つとは・・・『模擬試験倉庫』さんのブログ。僕は倉庫さんを信じる!

多分、その決断をした瞬間に漢検1級との戦いの結果は決まったと思います。自分の今までの価値観や信念を曲げるのはとても怖い行為です。しかし、

一歩を踏み出さなければ、変えられる未来も変えられない!

漢検1級に合格した回の試験日を振り返ってみました(受かった当日の様子)漢検1級に合格した回の受験の感想です。 難しい所などをリアルタイムで記録しました。 おすすめの参考書も載せています。...

僕の得点は164点で合格です。

5回とかどんだけ諦め悪いんだよ!と思うかもしれません。ですが、僕には諦めるという選択肢がなかったのです。これについては後述します。

嬉しいというよりも、はぁ・・・なんとか片付いたという気持ちが強いです。

漢検1級の難易度を破るのは諦めない力が全てである

漢検1級に挑もうとしている方にアドバイスがあるとするならば、まずこれを挙げます。

漢検1級はあなたが思っている以上に難しい試験ですよと。

これは5回も挑戦して僕が、漢検1級ってなんて難しいんだ!と叫んだ回数と等しいから、はっきりとした根拠を持って言えるのです。

本記事では合格するための方法を記述するのではなく、合格するための秘訣や秘密は何か?の内容なので、本題から逸れないようにします。

記事の冒頭にも書きましたが、よくクイズ番組で、難読漢字が出題された時に、出題者が、

出題者「これは漢検1級レベルですよ!」と言い放ち、

視聴者「おぉー!」という流れが王道だと思うのですが、

漢検1級合格者「いやこれって漢検1級の中では基本のきだから!」という反応が多いはずなのです。

漢検1級の難易度について、世間が思っているのは、本当に表面的な難易度に過ぎないと思う時があります。例えばバラ(薔薇)などがそうです。これは基本問題です。なぜそう断言で切るか?と言いますと、理由は3つあります。

  1. バラという単語から花だと連想できるくらいの有名な単語
  2. 答えの漢字が見覚えのあるパーツで構成されている
  3. 常用漢字の比率が少ない
  4. そもそも問題が多く例えば2000語覚えて得点が10点分にしかならない分野がある関係で簡単な問題を落としたら、多分その人はこの回は合格できない

漢検1級合格者の方はこのうち最低で2つは同意いただけるでしょう?

最初の1番は、僕たちが実際に見聞きしている単語を漢字にするという問題は、結果的にサービス問題になりやすいです。そういった問題は、何回もくりかえされるリピート問題になりやすい傾向があり、加えて僕たちが日常生活で何度か使っていくうちに、無意識のうちに「この漢字、どっかでやったな」とおぼろげながら思い出そうとする気持ちが働くため、結果として脳に情報が蓄積されていくのです。

次の2番は、部首や音符の問題になります。漢検1級の学習をしていると、そういったものの法則に多くの人が気づきます。部首はその漢字が持っている意味の把握に、音符はその漢字が持つ音読みの整理に、それぞれ役立ちます。総じて、そういった漢字を構成する要素がわかりやすい漢字の難易度は必然的に下がる傾向にあります。

次の3番の常用漢字の比率が少ないという点が漢検1級を難しくしている要因です。例えば回禄という漢字の意味が分かりますか?これは火災という意味です。今までは出題されていませんが、漢検1級には同義語の問題があり、

火災=かいろく

というイコールに気づくこと、そして、『かいろく』という音を漢字に直す能力

が要求されます。それも、制限時間が1時間とかなり厳しい時間設定の中で、頭脳をフル回転させて、記憶を引き出して、それを組み合わせて記憶力の勝負をしていく漢検1級の試験会場は異様な雰囲気です。常用漢字でかつ、聞きなれない単語は難問のサインです。だいたいは、そういった問題の数が多い回ほど合格率が下がる傾向にあります。

最後の4番は、漢検1級の試験で得点がいかにしにくいかを物語っています。ここでは、新たな章として漢検1級がどれくらい点が取りにくい試験かをご紹介して参ります。

漢検1級はとても点数が伸びにくい試験

それでは、漢検1級に合格するためには、各大問ごとにどんだけ覚えるの?的なことを書いていきます。漢検1級を目指す方にあとで泣きを見ないためには、真の漢検1級の難易度の姿を知っていただきたいと思うためです。

大問1:読み

6000字もの漢字の音読みと訓読みが試されます。よく出る典型問題はあるものの年々難易度が上がっているために、多くの漢字に触れることは必須です。

ここでの得点は30点のため、1点を取るためには200語の漢字を覚える必要があります。

大問2:書き

6000字もの漢字の書き問題です。ここでは最後に国字というサービス問題はあるものの、総合では40点分です。

つまり、ここでは1点を取るために150語の漢字を覚える必要があります。

大問3:語選択

条件を満たす漢字を書く問題です。これは以前は1級漢字のみが出題される傾向がありましたが、現在は準1級以下の漢字も平気で出てくるために範囲がべらぼうに広くなりました。

ここでの得点は10点分のため、1点を取るためには600語の漢字を覚える必要があります。

大問4:四字熟語

ここは漢検1級のオアシス部分です。ここは30点分です。さらに暗記する四字熟語の量が1200語くらいのため、1点を取るためには40語の四字熟語を覚えれば良いことになります。厳密には1問くらいは2級以下の四字熟語が出るためにもうちょっと多く覚える必要がありますが、合格にはあまり影響が少ないと思われます。

大問5:当て字と熟字訓

ここも個人的にはオアシスです。漢検漢字辞典の巻末の熟字訓のリスト2000個くらいから10点分が出題されます。そのため1点を取るためには200語の当て字を覚えれば良い計算になり、かなり楽ではないでしょうか?

そもそも今までの覚える量が多すぎて感覚が麻痺しています笑

大問6:熟語と一文訓読み

6000字の中から基本的に読みを答える問題で10点分です。

1点を取るのに600語を覚えるというコスパ最悪の所です。

大問7:対義語と類義語

漢検1級の最難関分野の手前が来ました。ここは20点分ですので、論理的には1点を取るのに300語を覚えれば良いのですが、ここはかなり苦戦するでしょう。

大問8:ことわざと故事成語

ここは楽です(前の大問7と比べれば)20点分のため、1点を取るためには300語を覚える計算ですが、かなり早めに対策できると思われます。

大問9:文 章 題

漢検1級の合否を左右する最難関分野です。ここは出題者の機嫌によって難易度が大幅に変化するのでしょうか?30点分のため200語を覚えるごとに1点ですが、本当にここは難しいです。

漢検1級が鬼畜と言われる理由のまとめ

漢検1級は上述のように1点を取るために尋常ではない暗記量、暗記力を要求される試験です。以下は1点を取るために必要な漢字量を示す数値です。数値が大きいほど1点を稼ぐ労力が大きいことを示します。それぞれ上から順に大問1〜9を示します。

  1. 200
  2. 150
  3. 600
  4. 40
  5. 200
  6. 600
  7. 300
  8. 300
  9. 200

点数を取りにくい大問は以下のようになります。右に行くほど1点の重みが大きい大問になります。

大問4<大問2<大問1=大問5=大問9<大問7=大問8<大問3=大問6

このように、6000語を覚えないと合格点を超える保証がないのが漢検1級を難しくしている理由です。

漢検1級は記憶力+応用力+克己心で勝てる!

漢検1級は確かに難しい試験です。漢検1級の合格者は口を揃えて、記憶力だけでは受からないよ!と言います。これには僕は賛成です。なぜなら、漢検1級は過去問からの出題率が極めて低い試験であるからです。おそらくですが、その理由は漢検1級の合格をそうやすやすとは渡さないぞ!という漢検協会の意向だと思われます。事実、平成20年度前半くらいの漢検1級は過去問をしっかりと潰せば合格点である160点を超える可能性が高い試験でした。

しかし、これはこうも捉えられてしまいます。すなわち、漢検1級は記憶力だけで合格できる試験だと。合格者に対して、ああただの漢字マニアなのね!という評価を下されて終わりの試験と言われても仕方ないことです。

これは僕の推測ですが、このように言われる漢検1級の合格者も、そのように考えられてしまう漢検協会側も悩まれたと思います。そして平成26年度から漢検1級は、まるで別の試験のように成り果てました。一言で言うと、とても難しい試験になってしまったわけです。つまり、過去問を潰してもせいぜい140点程度しか取れない試験になってしまいました。この頃の漢検1級のブロガーの記事を精読していただきますと、次のような意見が多いですね。

漢検1級に合格するためには、記憶力とそして記憶した問題をパズルのように埋め込んで模範解答を作る応用力であると。僕は、その意見は正しいと思いますし、何より実際に漢検1級に合格された人のご意見のため、非常に参考にさせていただきながら勉強していました。

しかし、漢検1級の難化は平成29年度に最高潮に達しました。なんと過去問からの出題が6割程度になってしまったのです。これでは残りの40点分を実力で取るしかなくなりました。これはかなりキツイことなのです。冷静に考えると6000語の漢字から構成される熟語の数は星の数ほどあるため、実質的には試験範囲が無限になってしまうと言うことです。これでは合格率が一気に下がってしまいます。事実この辺りの回の合格率は通常の半分という異例の事態となりました。ここで、諦めてしまった学習者は割と多いようで、漢検1級の受験者が大幅に減りました。

平成29年度以降の漢検1級に受かるためには、記憶力+応用力+諦めない力が大切であるというのが結論です。その諦めない力とは、一見合格点に達する暗記量が無限付近の状態(無理ゲー状態)をいかに有限値に絞り込むかが大切です。

ここで現時点で最有力の手法が『模擬試験倉庫』さんの資料を隅から隅まで理解し、自分の糧とする意欲です。その意欲は、やがてあなたの実力になり、積み重なった実力は、諦めない力へと変わって行くのです。

現在の最高難度の漢検1級に合格するための意識改革

基本的に合格に必須の力は、記憶力+応用力であるが、諦めない力が要求される。それは実質的に記憶範囲が無限に近い状態を有限に絞り込んで、それを日々消化している自分に自信を持って、それが自身の実力となり、その継続的なサイクルが合格するまで諦めない力となるのである。

漢検1級の現在の難易度を包み隠さず説明させていただきました。それでも最後まで読まれて俺は絶対に受かってやるというメラメラと燃える熱い闘志を心に抱けたあなたは、絶対に合格の栄冠を手にすることができると信じています。

漢検1級チャレンジャーの皆さま、お読みいただき、ありがとうございます。

ABOUT ME
nananairu
かつては超進学校に勤務していましたが5回の転職を経て社会人してます。週6のジム通いをしながら夢は大きく数検1級・漢検1級・英検1級の3冠王を目指しています。デッド200kg。