数学検定1級

数検1級準拠テキスト微分積分のメリットとデメリット

2018年12月23日

近年はとある本の出版前は最近の数学検定1級のレベルに対応する参考書がなかったのですが、

数検1級実践演習がその突破口となり数検1級の新刊ラッシュの先駆けとなりました。

そして、その次には線形代数と微分積分の本が数学検定協会から出版されることになりました。

数検1級の2大頻出分野の一角

【数学検定1級】参考書の順番で合格率が上昇(過去問は難易度に注意!)

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で述べた通り、線形代数と微分積分の理解なくして数検1級合格は無理だと断言できます。

その1分野の対策として、本書では微分積分に絞った対策を学習者に伝授しております。

会話相手
線形代数の類書はこちらの記事でレビューしています!


数検1級の頻出分野の微分積分の過去問を通して内容を芋蔓式に理解させようという狙いの本である。数学が苦手な方には推薦できないが得意な方にはコスパ最高の1冊となる。

本書の内容も1級合格には必須

  • 第1章:極限に関する基本概念
  • 第2章:微分法
  • 第3章:積分法
  • 第4章:偏微分法
  • 第5章:重積分法
  • 付録:関数行列式の微分

となっており内容も必要十分です。

数学としては付録部分が弱いと思います数検1級合格だけなら問題なしです。

本書だけでは演習不足

数検1級
色々な問題を吸収するという意味で、本書だけでは演習面で不安が残ります。

合格にはあと数冊の問題集をこなす必要がありますが、要領が良い方なら本書1冊で微分積分は十分かも知れません。

お読みいただき、ありがとうございます。

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志田龍太郎

東大修士取得後30代で3000万円を築き早期リタイアした元数学教諭(麻布高など指導経験あり)の投資家。サイト+SNS運営などに取り組む傍ら英検1級勉強中。数検1級を高3で漢検1級を教諭時代に取得。数検1級は平成17年度の第106回検定にて合格しました。執筆などお仕事依頼などはお問い合わせからお願いします!

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