数検

数検1級の難易度や参考書や勉強法を漢検1級合格者が教えます

数検1級って意味あるの?という意見も多い中で、今の時代、数学の魅力を再確認されて学び直そうとしている方もおられます。

(英検1級に受かってからまとめて数検1級対策として書こうと思っていましたが)

数学を趣味で使うためのラスボスとして、そして、数学を専門にする方達の登龍門としての立ち位置である数検1級の攻略を、数検初段の1次試験合格者のnananairuが、どこよりも詳しく伝授させていただきたく思います。

(試験形式とか・初見殺しの問題のオンパレードとか・準備不足もあり、2次試験はあと少しの所で敗退でした。2次の受験者は僕1名だけという数検段位はトンデモ試験です笑)

数検協会の中の人
数検協会の中の人
(大量の白紙を配られて)問題を解けるだけ解いて下さい
nananairu
nananairu
・・・ッ!!

そんなトンデモ難易度(それでも東大院試の数学の方がヤバイ)の数検段位の試験は現在、消滅してしまい本当に残念です。

是非とも復活を希望します!

初段1次ホルダーの視点から数検1級を冷静に見ると数検1級合格はかなりテンプレ化していると思います。(漢検1級から見た漢検2級くらい?)

それでは、数検1級の合格へのテンプレを順を追って紹介していきますね!

最後には受験に苦戦する様子をリアルにお伝えします。

参考になれば幸いです。よろしくお願いいたします。

数検1級を目指す意味

数検1級のレベルに入る前に、数学検定の立ち位置を紹介します。

日本三大検定の一角にして、数学専門の資格試験として数学検定が存在しています。数検には12級(ゴールドスター・シルバースター)から1級まで12段階のレベルがあります。

1級はその頂点に君臨する立ち位置になります。1次検定と2次検定が同日に行われ、どちらも取得して晴れて合格になります。12級から6級までは算数の範囲です。

5級は中1、4級は中2、3級は中3(高校入試の範囲)

準2級は高1、2級は高2(センター試験で半分取れるレベル)

ちなみにこの次の準1級から1次試験>2次試験の難易度(受かりにくさ)になります。

準1級は高3レベル(理系マーチ数学で合格点が取れるレベルであり難しい)

準1級の攻略法は下記をお読み下さい。

数検準1級の過去問・難易度を詳しく紹介!1級合格者が詳しく提供!数検準1級の対策方法です。 難易度は高いですが必ず合格できる参考書と勉強法を書きました。 必要な過去問もこれで安心です!...

そして、数検1級は大学レベルです。数検1級を取得すれば、よほどの数学を専門にする方以外では、数学が得意であると胸を張れるレベルになります。

数検1級を取得する意味は、数学的な論理的思考を身につけ、脳を更に活性化させることに在ると考えます。

数検1級の範囲と傾向

数検1級の最新傾向を解説していきます。

大学受験数学

ここは東大レベルの問題を答えのみで答えさせる問題まで出題されます。準1級を満点近く取れる力がないと厳しいというのが自分の感覚です。

下記記事にあるように月刊『大学への数学』をやり込んでも良いでしょう。

月刊『大学への数学』を使いこなして数学を得点源にする方法を詳しく解説大学への数学の使い方を詳しく紹介。 東大への対応や各号の特徴も詳しく解説。...
チュー太
チュー太
それってどれくらい難しいの?
nananairu
nananairu
東大の問題は1問25分くらいかけるのが普通だけど、似た問題を8分で解けなきゃタイムアップだよ
チュー太
チュー太
ッ!!!

微分積分

偏微分、全微分、重積分ですね。あとはまぁ、極限ですね。

ロピタル様の出番です。高校数学からは繋げやすいと思う分野ですね。

ただ偏微分だけ、全微分だけすれば得点可能な問題もありますが、多変数関数の極値や最大最小問題も出題されています。

重積分は計算がメインと考えてOKですが、過去にはn次元の体積を求める問題など出題されています。

チュー太
チュー太
ロピタル様って何?
nananairu
nananairu
極限値を裏技的に求める手段だよ。大学受験では禁止されてるけど

線型代数

旧課程の高校数学では存在した行列からの発展の分野です。

数検1級では、深い理論までは問われず、計算ができれば合格点は取れます

(深い部分は大学院入試で出題されます。)行列式は1次2次検定共に出題されます。

1次では技巧的な計算が要求され、2次では漸化式を持ち出すなど初見殺しの問題も散見しますが、所詮は計算なので努力で対処可能です

線形空間では、像や核や次元定理の理解が要求されます。

固有値や固有ベクトルは計算メインです。CH定理やフロベニウスの定理、大事です。1次試験で出ます。

計量線形空間は、内積の計算や外積の図形的理解が要求されます。(ベクトル解析の深い理論までは出題されません)

ジョルダン標準形は計算とn乗計算ができればOKです。

チュー太
チュー太
線形代数って何やってるかサッパリだよ
nananairu
nananairu
多分1級って線形空間の理解がヤバくても受かっちゃう印象なんだよなぁ

微分方程式

常微分方程式が圧倒的に出題率が高いです。演算子法まで取得した方が良いですね。ここは計算ができれば1完できる問題が多いです。

初見問題はほぼない分野なので、下記に記された参考書で勉強すれば対処可能です

ラプラス変換、フーリエ級数も、微分方程式を解くために学ぶというスタンスで学習していただきたいです

チュー太
チュー太
微分方程式って基本的な奴しか出来ないよ
nananairu
nananairu
合格ならギリギリ大丈夫かも。ラプラスとか使わせるのは2次試験で誘導付きだから

複素解析

留数定理、使わないなーというレベルで表面的に学習していただければOKです。

大学受験数学と被っている問題もありますが、過去に複素積分が出題されていたりと、過去問が大事になる分野です。

チュー太
チュー太
留数とか出ないんだね?
nananairu
nananairu
僕が知る限り複素積分の計算は1回だけしか出題されてないよ

確率統計

確率はまぁ定義を覚えて下記の問題集で過去問マスターして下さいとしか言えません。統計は、これぞ過去問からしか出ないとしか言えません(笑)

数検1級受験経験がお有りの方は解っていただけるはずです。

チュー太
チュー太
統計が意味不
nananairu
nananairu
2次試験では同じような問題しか出ないからボーナス分野だと思うんだけど・・・汗

整数問題

ここは過去問です。深追いは危険です最も難しい分野の印象です。

東大より難しい?!数検1級の過去問の難易度を紹介

数検1級はここ最近ですと年に3回行われます。 1回目が4月上旬・2回目が7月中旬・3回目が11月下旬という感じです。
 

つまり1年間に3回のチャンスがあるのですね。 また漢検1級と違って年度第一回が最も難しいとかはありません笑

しかし、数検1級は受ける回によって当たり回と外れ回のギャップが物凄いです。

特に答えのみの一発勝負の1次試験ではこの傾向が顕著に現れます。僕が知る限りですと合格率0.8%の回があった気がします・・・。

この時の回は過去問をやり込んでいるかどうかで合否に大きく影響が出た回ですので、過去問研究は大事ですね。漢検1級にこの理屈が通じないのは痛いところですね。

僕がずっと集めている資料の情報を学習者に提供いたします。今回は、X年度の第Y回が第Z回検定に該当するのかを書きますね。

1992年

  • 第1回検定

1992年〜1997年

  • 第2回検定〜 1997年度2月が第14回検定

1997年〜1998年

  • 第15回検定〜第30回検定

1998年〜1999年

  • 第31回検定〜第36回検定 ここまでが回数不明だが存在が確定している時期です。

2000年

  • 6月:第41回検定
  • 7月:第42回検定
  • 10月:第45回検定
  • 11月:第46回検定 この年は年に4回の1級試験があったようです。

2001年

  • 7月:第54回検定
  • 11月:第57回検定

この年は年に2回の1級試験があったようです。回数がブレていることから1級の試験体制を再検討していたのでしょうか?

2002年

  • 8月:第67回検定
  • 11月:第71回検定

2003年

  • 4月:第76回検定
  • 7月:第80回検定
  • 11月:第83回検定 この頃から1級の試験の難易度のインフレが始まってしまいます

2003年

  • 4月:第76回検定
  • 7月:第80回検定
  • 11月:第83回検定

2004年

  • 4月:第88回検定
  • 7月:第92回検定
  • 11月:第96回検定

第96回検定で偏微分方程式が出題されて戦意喪失した悪夢が蘇ります。 しかも1次試験という鬼畜さですよ苦笑

この頃の数検1級の難易度はヤバかった・・・。

ここで∂(デル)さんとエンカウントするなんて想定外すぎました。

第96回は数検1級1次のトンデモ回として有名です。

2005年

  • 4月:第102回検定
  • 7月:第106回検定
  • 11月:第110回検定

2006年

  • 4月:第116回検定
  • 7月:第121回検定
  • 11月:第125回検定

2007年

  • 4月:第133回検定
  • 7月:第137回検定
  • 11月:第142回検定

2008年

  • 4月:第149回検定
  • 7月:第154回検定
  • 11月:第161回検定

2009年

  • 4月:第167回検定
  • 7月:第171回検定
  • 11月:第176回検定

2010年

  • 4月:第184回検定
  • 7月:第190回検定
  • 11月:第197回検定

2011年

  • 4月:第206回検定
  • 7月:第209回検定
  • 11月:第213回検定

2012年

  • 4月:第220回検定
  • 7月:第223回検定
  • 11月:第228回検定

2013年

  • 4月:第235回検定
  • 7月:第238回検定
  • 11月:第243回検定

2014年

  • 4月:第251回検定
  • 7月:第254回検定
  • 11月:第260回検定

この年はなんと!8行8列の行列式の計算が1次試験に出題されて、

家で解いていた時に、 これ、受験生見抜けるのかな??と思っていました。

2015年

  • 4月:第268回検定
  • 7月:第271回検定
  • 11月:第277回検定

2016年

  • 4月:第285回検定
  • 7月:第288回検定
  • 11月:第293回検定

2017年

  • 4月:第302回検定
  • 7月:第305回検定
  • 11月:第310回検定

2018年

  • 4月:第319回検定
  • 7月:第322回検定
  • 11月:第327回検定

2019年

  • 4月:第336回検定
  • 6月:第339回検定
  • 10月:第344回検定

これだけ数検1級の問題に触れていれば、問題の傾向とかパターンとか知り尽くしている自信はあります。

受験した当時は難易度の体感は1次>2次だと思っていました。

しかし現在の自分が冷静に過去問を分析すると、1次<2次だと思われます。

これは合格のしやすさではなく、満点を取れるか?というレベルでの比較です。

数検1級を今の自分が0から勉強するとしたら

数検1級に限らず、自分は勉強は独学でするべきものだと確信しています。

その考えの元で、どの参考書をどの順で学習すれば良いかを記したいと思います。

この本は難関大学受験生にとってはバイブル的な本です。

東大数学で合格点を取れるか?的なレベルの本です。この1冊で大学受験数学のほぼ全てを俯瞰できるコスパが高すぎる一冊です。

東大レベルで必ずおさえたい典型例題が50題あります。

実験が必要になる問題が多いためです。

演習題は全部で150題あり、合計で200題になります。

小問がたくさんあるため、本書1冊で数学の実力を大きく伸ばすことが可能です

解答も別冊となっており、この厚さです。

解答は何種類か掲載されています。

数学の試験では解き方が分っても時間内に解けなければ得点は入りません

本書で、なぜこの解法を選んだのか?と自問自答しながら進めて行くことを強くススメメます。

このように、

もしも『やさ理』を進めてもOKですが、受験数学っぽいのが嫌な場合は、

数検1級の過去問を解きながら、感覚を養っていただいてもOKです。

本書は数検1級の微分積分の教科書です

これで例題を学習してからの、

本書で過去問題で演習していただければ、合格点は余裕だと思います。

本書で線型代数を1から学び、例題を解いて苦手意識を減らして行きましょう。

線型代数でどこまで勉強すれば良いのか?数検1級に限れば、ここまでで合格点ですよ!という指標になる本です。

本書で、微積や線型代数というメインから外れた過去問をマスターしましょう。

特に大学受験範囲や確率統計は必見です。このコスパ高い一冊をマスター出来るかどうかが合否を分けるでしょう

基本的に微分積分と線型代数は同時進行で学習していただき他は上述の順番でOKです

数検1級の参考書を総整理:過去問という観点

数検1級の過去問が掲載されている参考書を時系列順に並べました。 書店では入手不可能に近い品物もあると考え、リンクをまとめました。

「数検」問題集 1級

1994~1997年の過去問が3回分解けます。解答が簡素のため学習しづらさは否めないが最近の問題集に載っていないパターンに触れられます。

第1章は準1級までの復習の章です。

数検準1級に合格してからでもすぐに取り組めるのが特徴です。

出版が古いためか最近の2次試験の大問7でよく出ている微分方程式の物理的な応用の問題が挑戦問題として掲載されています。

当時から見て現在の数検1級の難易度が高いということでしょうね。

裏を返すと、本書に取り組むことによって数検1級の予想問題を攻略することにつながるわけですね。

数検実物過去問題集 1級1次

1997~2000年の過去問が8回分解けます。恐らく最も入手が難しい本のため発見時は即時購入が吉です。

本書は数検1級の1次試験の過去問集ですが、所々の問題で記述問題があった時代の問題も含まれています。

本書のレベルが今の1級のサービス問題レベルというわけなので、本書を解くことは有益な情報を得ることになるでしょう。

もうほとんど手に入ることは難しいでしょう。どうしてもという方は、国会図書館にて入手されるのが良いと思います。国会図書館については後日に記事にする予定です。 本書は8回分の過去問が掲載されています。

数検実物過去問題集 1級2次

1997~2000年の過去問が8回分解けます。恐らく最も入手が難しい本のため発見時は即時購入が吉です。

当時の数検1級の2次試験ではフーリエ解析やラプラス変換が大問7で出ていた傾向がありました。

もちろん、その内容は表面的な計算なので院試数学のような難問はありません。

そろそろラプラス変換が登場してもおかしくないと思うので、本書で数検1級の特殊関数の問題に触れておくと安心です。

新過去問題集1級・準1級

2003~2004年の過去問が4回分解けます。数検1級チャレンジャーは準1級の過去問は解かなくてOK。数検1級の難化に対応し始めた初めての対策書です。

本書の最大の利点は、解答用紙が付属している点です。

数検1級をまだ一度も受けたことがない方は、どの位の解答サイズなのか?という情報を知ることのできる唯一の本です。

受験で例えるなら、鉄緑会の東大数学問題集のようなイメージの本です。

また、英語の問題が記載されている点も数検1級の参考書では唯一です。

力試しに解いてみたいという方にオススメです。

「数検」 発見I -1級攻略

2006~2008年の過去問が7回分解けます。数検1級の歴史の中で最も合格が厳しい回の問題がギッシリつまった対策書の印象です。新品で変えれば幸運です。

信じられるますか?これ1次試験の問題なんですよ?

右のページは2次試験の大問1ですが、レベル高いっすねー。

本書の問題は数検1級の難関回のみを集めた印象の本ですね。

受験数学で例えると『新数学演習』の旧版みたいな感じです

つまりムズ過ぎってことです。そんな方にオススメです。

数学検定問題集 1級

2011年の過去問が3回分解けます。内容は同じ創育社の物と同一で異なるのは過去問部分のみです。1000円で過去問3回分は価値があると感じます。

本書はコスパが最高の本です。

選ばれた検定回も絶妙なチョイスでして、数検1級の標準的な難易度の問題が選ばれています

特に1次試験での行列のサイズが大きくなっている傾向に沿っている点が高評価です。

実用数学技能検定1級「完全解説問題集」発見

2012~2014年の7回分の過去問が解けます。発見Iの本とは内容が全く異なるので注意です。

見かけは恐ろしいが、実際に解くと典型問題だったりします。

類書の発見Ⅰと比べると解説がより詳しくなっています。

グラフに1ページ使うのが面白い

受験数学でいうと、『新数学演習』の新版のようですね。

合格ナビ! 数学検定1級1次 解析・確率統計

2017年の過去問が1回分解けます。本書は数検1級に頻出の微分積分と確率統計を体型立てて説明している教科書的な存在です。合格には必須のバイブルです

絶対に数検1級の1次試験を受からせようという著者の熱意が伝わってきます。

この逆三角関数の積分公式は本当によく出てくるからです。

例題のほとんどは数検1級の1次試験の問題です。

類書と比べても最も解説が詳しい参考書です

重積分の変数変換の問題です。

積分領域の分割の説明で色分けをしているなど、配慮が感じられます。

微分方程式の説明も演算子Dを使った実践的な解法を載せてくれてます。

どこまで親切なんだ。

数検1級の1次試験の点の取りどころの確率の問題の典型問題とその解法パターンが網羅さています

受験数学では『1対1対応の演習』に似た本ですね。

直近の過去問も巻末に掲載!

解答も完璧!1次試験なのにこの丁寧さは本当に凄いです。

本書を使えば数検1級の1次試験の微分積分範囲は安全です

合格ナビ! 数学検定1級1次 線形代数

2018年の過去問が1回分解けます。本書は数検1級に頻出の線形代数を体型立てて説明している教科書的な存在です。合格には必須のバイブルです。

初めの章はなんと整数問題です。

置換の問題も丁寧に説明されていますね。

大学の教科書的ではなく、例題の解説を中心にしているところが類書とは異なる点です。

数検1級の1次試験特有の技巧的な行列式の計算問題も網羅しています。

これはポイント高いです。

意味不明と言われる線形空間のお話も例題を通してスッキリと解説されていますね。

この本、大学の教科書に指定してもいいんじゃないかな?

対角化と思いきや、数検1級の出題率は高いが一般にはマイナーな2次形式の問題まで掲載されているとは、どこまで読者目線なんだ。ありがたい。

2次曲面の分類の仕方まで載っています。神 だ わ

数検1級の参考書を総整理:難易度という観点

数検1級の参考書を難易度順に並べてみました。

易しい方から難しい方へと流れて行きます。

数検の完全対策

最古の1級対策書です。数検1級初期の頃の過去問に触れることができるレアな本です。ただし内容は現在の内容と比べて大変平易です。数検1級の入門には最適です。

現在の数検1級と比べると簡単な問題が多めですね。

解答は1次試験も2次試験も途中式がしっかり書かれています。

数学検定の完全対策

難易度が落ち着いてきた頃の数検1級の過去問に触れられる良書です。準1級以下の復習もこれ1冊で万全です。

2010年代前半に頻出であった歴史的背景のある解析学の問題が収録されています。

その位の数検1級のトレンドを把握できる点が僕は魅力的だと思います。

解答も数検1級に出てくる頻出問題を王道の手法で解いている印象です。

下記に紹介する数検1級の実践演習が登場するまでは本書が数検1級合格に大切な役割を演じていたと思います。

数学検定1級実践演習

数検1級で頻出分野の微分積分・線形代数・確率統計以外の頻出パターンを吸収するために大変に有益な本です。是非とも手に入れて置きたいですね。

本書は3章に分かれており、それは数検1級の過去問から抜粋された問題が分野不問で難易度順に並んでいます。

画像は第2章の例題が終わって練習問題に入ろうとしている箇所です。

現在の数検1級対策ではベストな対策書であると僕は強く確信しています。

難しい整数問題の中でも頻出の問題が選ばれています。

解答もしっかりと書かれています。

受験数学でいう『やさしい理系数学』に近い感じの本です

数学検定1級準拠テキスト 微分積分

数検1級の頻出分野の微分積分の過去問を通して内容を芋蔓式に理解させようという狙いの本です。数学が苦手な方には推薦できないが得意な方にはコスパ最高の1冊となります

おや?大学入試では頻出の積分漸化式ではないですか!

ムムっ?!演習題は数検1級で合否を分けた問題を中心に抜粋されていますね。

このように本書は簡単な問題と難しい問題の選定が面白い本です笑

重積分のヤコビアンの説明はこんな感じで硬派な印象を受けます。

山梨大学の医学部の体積の問題みたいな問題がありますねー。

下記の線型代数の本もそうですが、説明が大学の教科書のようです。

数学検定1級準拠テキスト 線形代数

数検1級の頻出分野の線形代数の過去問を通して内容を芋蔓式に理解させようという狙いの本です。数学が苦手な方には推薦できませんが得意な方にはコスパ最高の1冊となるでしょう。

対称行列と交代行列の説明にページを割くところなど、

過去問を確実に解くというよりかは過去問を通して理論を消化していただこうという感じがする本です。

どちらかというと大学で使用するテキストに近い感じを持ちました。

過去問では難問が選ばれています。

この問題は1次試験の問題です

ベクトル空間の定義をガチで解説しているあたり、熱いですねー。

完全ガイド! 数学検定1級

問題から派生する事柄や発端となる考え方に重点を当てた大変に数学的な本です。そのため数検1級で満点合格を狙うための本です。合格のみを目標とする方にはオーバーワークですね。

数検1級の問題の解答の別解をいくつも紹介しています。

院試の本みたいです。

現在の数検1級ではあまり出題されないラプラス変換などによる別解も掲載。

類書にはない難易度を誇ります。

ザッと全書を見直しましたが、とても難易度が高い検定試験ですね

数検1級チャレンジャーの方は、関連記事を参考にしつつ合格への道を切り拓いてください。

数検1級の本番の目標点数

数検1級で満点を目指そうとするのはチャレンジャーの方にはオススメできません。

満点を目指すには、12/12に発売された新刊が出来ないと多分厳しいですね。

繰り返しますが、合格を目指すのみならば不要です。

詳しくは、数検1級受験者必見!最新の傾向を踏まえた新刊と旧刊との比較へ

数検1級受験者必見!最新の傾向を踏まえた新刊数検1級の参考書の最新作について語ります。 なぜ最高の難易度なのかが分かります。...

1次試験は7問中2ミスまで許されますが、これがキツイ(経験者は語る)

注意点としては第1問が時間かかるだけの問題の場合は、その回の合格可能性は一気に下がってしまうので、残りの問題を全て正解する覚悟で挑んでいただきたいと思います。

2次試験は大問が7題出題されますが、そのうち2問は必須、残り5問中2問選択という仕様です。6割程度で合格です。

ちなみに必須がどちらも白紙だと、その時点で不合格です。しかし、上述の参考書で勉強いただければ、どちらも???な状態は回避出来るはずです。

そのうちの1問は線型代数である確率が10割近いです(笑)

選択問題は必ず1問は統計問題が出ます。テンプレなので1問いただきですよ(笑)

他は微分積分で解ける問題のストック量が増えていれば、更にもう1完出来る可能性がかなり高まります。他の問題は部分点をかき集める作戦が安全です。

チュー太
チュー太
数検1級ってめっちゃヤバイね
nananairu
nananairu
数検は他の検定と違って計算ミスも命取りになるから厄介だね

数検1級との3回のデスマッチ

僕は1次試験で死闘をした記憶があります。

しかし3回の受験を経て、高校3年生の夏に数検1級に合格することができました。

数検1級との1回戦!

数検1級との1回目は高校2年生の秋でした。

第96回数検1級は2004年11月13日に行われました。

当時、僕は数学に取り憑かれていました。今は色んなものに取り憑かれていますが笑

特に目立たなかった僕はクラスで目立ちたかったのです。

合唱コンクールの練習を抜け出して高井戸の受験会場に向かいました。

あの時、先生はどんな気持ちだったかな?

もっと前に数検1級受けますって言っておくべきだったな。

その日は秋空の日。

そんな中、長机に座った僕の前に問題用紙が配られて、

数検1級との戦いが始まりました。

1次試験ではモンスター級の歴代最難問の極限値の問題が出たり、偏微分方程式が出題されたりして、

頭が真っ白になりました。

でも僕はもがきました。手持ちの駒を使って既知の問題に持ち込もうとあがきました。

結局人生は配られたカードで勝負をするしかないのです。

結果は1.5点でした。合格までは3.5点足りませんでした。

圧倒的敗北でした。

2次試験は全力を出す。全力で戦う!

光が見えました。

僕は次の4問と向き合いました。

  • 第1問は東大数学で見た整数問題の類題
  • 第5問はフィボナッチ数列の問題
  • 第6問は線形代数の行列式に関する証明問題
  • 第7問はガンマ関数が絡んだ積分方程式の証明問題

選択問題の第1問と第5問は完答できました。

残り時間は1時間。

必須問題の第6問と第7問は方針が解りませんでした。

でも、残りの0.5点分をどう稼ごうかを考えました。

そのため僕は小さいサイズの行列で実験をしたりして、解答の道筋を推測しました。

最後の問題も同様です。

随所随所の定積分を簡単にして行って、何とか証明の形まで持っていくことが出来ました。

結果は2.5点でギリギリで合格出来ました。

数検1級の2次の合格証が届いたのは第2回駿台模試の次の日の2学期の終業式の日の前日でした。

式の日のHR中に、クラスで一番自慢したかった人に数検1級の2次試験の合格証を見せに行きました。

痛いですね

でも、僕はいい意味か悪い意味かは定かではないですが、

クラスで注目されました。

いずれにせよ残すは1次試験のみとなりました。

数検1級との2回戦!!

数検1級の2回戦は2005年4月3日に行われました。

高校3年生になってのはじめてのイベントです。

あの頃は、どんな参考書を使えば合格まで辿り着けるって知らなかったので、

正直、苦戦しました。

今はこの記事があるので、大丈夫ですよね?

場所は数検準1級と戦った東京ビッグサイトでした。

受験回は第102回でした。

連立合同式で計算ミスをするわ、区分求積法に気づいても間違えるわで、

ミスを連発した結果、3.5点という点数になりました。

今度は合格まで後1.5点の不足でした。

原因は自分の実力を過信しすぎたことです。

いくら知識をインプットしても本番でアウトプット出来なければ勝てない。

この現実を数検1級では教わりました。

僕は悔しかったです。今も思い返すと悔しいです。

次こそは・・・次こそは!

次こそは絶対に受かってやる!!

数検1級との3回戦!!!

数検1級との最終決戦はお台場のビッグサイトでした。

ビッグサイトの前を通ると今でもあの決戦の日を思い出します。

その日は7月17日でした。

またまた学校行事を抜け出して数検1級を受験してきました。

受験番号は7番でした。

根拠はないですが、これはいける!と確信しました

今でいう合格の予感のようなものですね。

試験って合格の予感をたくさん感じた者が勝つって思っています。

決戦場所は地下1階のレセプションホール。

エスカレーターを下っていく時に、僕は誓いました。

死んでも受かってやる。

周りの大人が無理って笑っても僕は勝つ!

試験監「それでは開始してください」

あの時の1時間ほど、時間が光の速さに感じたことはありません。

7つの問題を見た瞬間に勝ちを確信しました。

なぜならその中の5問とも全てどこかで見た問題だったからです。

しかし、心は熱く頭は冷静に。

僕は5問だけに1時間を使いました。

心の中では炎がメラメラと燃えていました

心臓から火が身体中に送られている感覚でした。

これ以上集中したら意識を失うかも知れないと思った瞬間もありました。

でも、思考をし続けました。

結果は5点でした。ギリギリですが1次試験合格です。

受かった。やっと戦いが終わった。

どう考えても合格する見込みのなかった数検1級に気合だけで打ち勝った瞬間でした。

2学期の始業式の日に僕は大講堂で表彰されました。

数少ない高校時代の思い出です。

あの時の拍手喝采が今も僕の心の中で響きます。

英検1級に勝利しろと。

・・・っと、

こんな感じで高校生の僕は苦戦をしながら数検1級を取ったわけですが、

今の数検1級は対策法がありますので、受験をなさる方は全力で対策してください。

心からのエールを送ります。

受験する方は1次試験を突破する学習が数検1級正規合格に結びつくイメージで、頑張っていただければと思います。

お読みいただき、ありがとうございます。

ABOUT ME
nananairu
かつては超進学校に勤務していましたが5回の転職を経て社会人してます。週6のジム通いをしながら夢は大きく数検1級・漢検1級・英検1級の3冠王を目指しています。デッド200kg。