漢検

漢検1級の難易度に勝利する方法

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

漢検1級に独学で合格した経験を交えてご紹介したいと思います。

漢検1級イメージ(取得する意味はあります)

自分は今年の第1回検定で合格しました。合格の前と後で漢検1級の真のイメージが世間のそれとずれていることに気づきました。

チュー太
チュー太
漢検1級って何でも漢字で書けるんだよね

nananairu
nananairu
いやいやそんなことはないよ

世間のイメージ

例えば、

  1. 薔薇(ばら)や憂鬱(ゆううつ)などの言葉を漢字で記せる。
  2. 海月(くらげ)などの当て字が読める

が挙げられます。確かに、自分も取得前、つまり1級を受けようと思う前は、このような勝手なイメージを持っていました。しかし、実態はもっと凄いのです!

合格者が持つ漢検1級のイメージとその実力

沢山あるのですが、上述の物と比較して見ようと思います。

  1. 薔薇などは書けて当たり前。敵は、乖離(かいり)など、来た事がない言葉を漢字にする語彙力
  2. 当て字が読めるのは、メインではなく、文字化けの文字が読めてしまうレベルです。

大袈裟に聞こえるかも知れませんが、知り合いの合格者にとっては事実そのものだと考えます。

最近の漢検1級の真の難易度

自分は一発で合格した訳ではありません。

漢検は所詮試験→試験は過去問が命→過去問が解ければ合格点が取れる。

という思考をしていました。

確かに、一般的な入試や資格試験はそれでOKなのですが、

漢検1級はそれだと確実に合格できません

平成25年度くらいまでは過去問を理解すれば運が良ければ合格点を超える事が可能でしたが、26年度から徐々に難化。27年度には一旦落ち着いたものの、28年度から現在に書けて難化の勢いが止まりません

どれくらい変化したのかと申しますと、25年度以前は合格率が大体15%の回が多かった物の、最近は5%が平均となるなど、もはや別の検定難易度になってしまった印象が強いです。

漢検1級で最も大切なのは合格への距離感である

自分は1級受験を経験した学習者として、漢検1級の達成の距離感を意識する事が大事であると確信しています。

漢検1級の合格点は160点/200点ですが、これを踏まえていないのでは、挫折しやすくなって1級を諦めてしまう可能性が高くなってしまいます。

レベル1:過去問吸収完了→120点

本書で年度を遡って学習していただくのが手取り早いのですが、古い年度は売り切れているし、お金もかかります。そこで

裏技があります。

国会図書館で複写をして貰い→それを郵送で送って貰うという手があります。

これなら、1ページコピー10円なので、コスパ良いです。が、一度には全て揃わないので、複数回に分けて申請する必要があります。それが面倒な方には、もっと範囲が絞れます。

本書で最近の年度の物まで勉強し、先程紹介させていただいた過去問集の29年度と30年度を購入いただければOKです。さて、ここまで学習いただいても120点ぐらいで点数が止まってしまいます。

レベル2:漢検四字熟語辞典1級範囲の習得→140点

漢検1級では、四字熟語が30点分出題されるので、ここで大きく失点してしまうともう後がありません。ここでは漢検四字熟語辞典の使用一択です。

ここで1級漢字部分である約1000種類だけ覚えれば26点は安定して取れるようになります。1000!!と思った方もいらっしゃるかと思いますが、ここが最も楽な分野だと自分は感じます。

レベル3:漢検1級リピータの方のブログの資料を活用する→160点超え

ここでは、『漢検1級模擬試験倉庫』というブログを活用させていただきました。(直リンクは控えさせていただきます)ここの

ブログの資料をきっちりマスターできれば合格点は超える

ことが管理人の方が証明なさっています。自分もここのブログの資料には大きく助けられました。この場を借りて感謝申し上げます。

僕が学習した目玉の記事を紹介します。

目玉の記事

  1. 模擬試験
  2. (漢検漢字辞典からの)大見出し語
  3. 日々更新される大見出し語関連の問題の記事

の3点です。もっと価値のある資料がありますが、この3つが優先順位が高いと思います。

レベル4:漢検漢字辞典の当て字などを覚える→漢検1級合格可能性A判定

本書を覚えたら満点確実か?と質問されれば、YESとは堂々とは言えないのが漢字検定1級の怖さであり奥深さです。しかし、覚えるべき優先順位1位があります。

それは熟字訓(当て字)です。

本書の巻末にある熟字訓リストを全て覚えれば当て字の10点中、8点は確実に取れます。

調子良ければ9点、10点は運が良ければですね。更に余力があるのならば、

本書で隅から隅まで学習すれば、故事ことわざの大問で1ミスで通過できます。また、音読みのマスターは下記の本がベストです。

総まとめ

漢検模擬試験倉庫の記事を自分用にカスタマイズした資料を繰り返したことを前提として、やるべきことを纏めておきます。

大問ごとに勉強すること

  • 大問1:読み→漢検音符辞典
  • 大問2:書き→大見出し語表
  • 大問3:ご選択→大見出し語表
  • 大問4:四字熟語→漢検四字熟語辞典
  • 大問5:熟字訓・当て字→漢検漢字辞典の巻末資料
  • 大問6:一字訓→大見出し語表
  • 大問7:対義語・類義語→大見出し語表
  • 大問8:故事ことわざ→新明解ことわざ辞典
  • 大問9:文章題→大見出し語表(満点を狙うための教材が今のところありません

以上です。

大問9の文章題の難易度が高すぎると、大問8までの得点率が高くても合格することが難しくなります。昨年度は大問9が尋常でない難しさのため、鬼の難易度の年でしたが、今年度の大問9は難易度が落ち着いてきたため、合格するチャンスだと自分は考えています。

漢検1級を受験する予定の方、興味が湧いてきた方、生涯学習を考えている方、など、本記事を参考にしていただき、実りある漢字学習に包まれることを祈っております。拙速の出来ですが、お読みいただき、ありがとうございます。